赤ちゃんへの影響しないのか心配。
でも育児の疲れがたまってくると、コーヒーが飲みたくなる〜
この記事では、こんなお悩みにお答えします。
この記事の内容
・授乳中に飲めるコーヒーのめやす
・国際的な摂取基準について
・コーヒーの飲みすぎによる赤ちゃんへの影響
・コーヒーのリラックス効果について
この記事を書いた人
・0歳育児に奮闘中のアラフォー夫婦
・悩めるお父さんやお母さんのチカラになりたい
・はじめて育児の情報発信をしています
もともとコーヒーが大好きだった私。
産後は「コーヒーを飲んでほっとしたい!でも赤ちゃんのために我慢しなきゃ」という気持ちでした。
最初はよかったものの、気づけば好きなものを我慢するのがストレスに、、、。
この記事では授乳中のコーヒー摂取量のめやすを中心に解説していきます。
授乳中でもコーヒーと上手につきあいながら、ほっとリラックスできる時間があると嬉しいですよね。
授乳中に飲めるコーヒーのめやすは?
妊娠中からカフェインのとり過ぎは良くないと言われていますが、授乳中は実際に赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか?
しっかりとした知識を身につけておけば、漠然とした不安を取りのぞくことができます。
では、一つずつ詳しく見ていきましょう。
授乳中にコーヒーを飲みすぎるとどうなるの?
お母さんがカフェインを必要以上にとりすぎると、授乳中の場合は母乳と一緒に赤ちゃんにカフェインが移行してしまいます。
赤ちゃんは代謝機能が十分に発達していないので、カフェインの代謝に時間がかかり、体内に長く残ることになります。
赤ちゃんに見られる症状
- 興奮しやすい
- 機嫌が悪くなる
- 落ち着かない
- 寝つきが悪くなる
- 熟睡できなくなる
- よく泣く
このようなことが見られることもあります。
これらの症状は、カフェインの働きである中枢神経系への作用が主となっています。
必要以上にカフェインを摂取すると、中枢神経系が過剰に刺激されて感神経優位になることが原因です。
一般的に大人に見られる症状
- 血圧の上昇
- 心拍数の増加
- 興奮
- 震え
- 不眠
- 胃痛
- 下痢
- 吐き気
- 嘔吐
交感神経が過剰に刺激されると、覚醒系はもちろん内臓機能全般に影響を与えてしまいます。
産後はお母さんのからだが元に戻ろうと回復している段階です。正しいコーヒーの量を把握することはとても大切ですね。
国際的な摂取基準はある?1日に飲んでいい量のめやす
では、1日に何杯飲んでいいのでしょうか?
ネット上には1日「1〜2杯」「3杯まで」「極力控えた方がいい」など多数の意見があるのも事実です。
まず「授乳中のコーヒー摂取について」基準や提言があるのかを調べてみました。
厚生労働省
カフェインを一生摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される1日あたりの摂取許容量については、個人差が大きいことなどから、日本においても国際的にも設定されていません。
世界保健機関WHO
世界保健機関(WHO)は、2001年にカフェインの胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、お茶、ココア、コーラタイプの飲料はほぼ同程度のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいることから、妊婦に対し、コーヒーを1日3から4杯までにすることを呼びかけています。
英国食品基準庁・カナダ保健省
英国食品基準庁(FSA)では、2008年に妊婦がカフェインを取り過ぎることにより、出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとして、妊娠した女性に対して、1日当のカフェイン摂取量を、WHOよりも厳しい200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限するよう求めています。
カナダ保健省(HC)においても、2010年に1日あたりのカフェイン摂取量として、健康な成人で400 mg(コーヒーをマグカップで約3杯)まで、カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は300mg(コーヒーをマグカップで約2杯)までとされています。
総合的に解釈すると、授乳期の女性は1日あたり200〜300mg(マグカップで約2杯分)のコーヒーの量であれば、お母さんも赤ちゃんにも問題ない量のめやすと言えます。
世界で推奨されている「授乳期の女性が飲んでもよいとされるコーヒー量のめやす」を知ると、安心してコーヒーを飲めるようになりました。
慌ただしい育児の合間でも、大好きなコーヒーの味や香りに癒されながら上手にコーヒーと付き合っていこうと思っています。
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コーヒーの驚くべきリラックス効果
これまではカフェインが母体や赤ちゃんにもたらす影響についてお話ししてきました。
ここからはコーヒーの意外と知られていない「リラックス効果」についてシェアしていきます。
リラックス効果①コーヒーの香り
淹れたてのコーヒーの香りをかぐとなぜか「ほっ」と落ち着く。
コーヒー豆を挽くときの香りで気持ちがリフレッシュする。
コーヒー好きの方は、このようにコーヒーの味のみではなく「香り」にも癒されますよね。
このコーヒーの香りについては、科学的な側面からもリラックス効果があることが判明しています。
おおよそ10年間コーヒーについて研究していた古賀教授は、コーヒーの香りによって脳内に「α波」が多く出現することを以下に報告しています。
(補足:α波はリラックス状態にあるときに後頭部に多く出現します)
暖色の部分、つまり赤色や茶色がα波の量が多いことを表している。α波が最も多く出現したのはグァテマラとブルーマウンテン。この2種類の香りにはリラックス効果があることが立証されたのだ。
豆の種類によって、こんなにもリラックス効果が違うなんて知りませんでした。
グァテマラとブルーマウンテンは、どちらもポピュラーなコーヒー豆で私も主人も大好き。この研究結果から、ふだん買うコーヒー豆を選ぶのも楽しいですね。
リラックス効果②コーヒーのカフェイン
カフェインと聞くと、「覚醒をうながすはたらき」をイメージする方が多いと思います。実はカフェインには高度なリラックス効果もあるんです。
こちらも青峰教授らが面白い研究を行い科学的に立証されています。
ストレスを受けると、脳内で様々な神経伝達物質が放出されますが、ネズミを動けないように拘束してストレスを与え、拘束から解放した後の放出物質を調べました。
その結果、生理食塩水ではストレス減少が15%であるのに対して、コーヒーでは63%のストレス減少が見られ、カフェインでは66%のストレス減少が見られました。
このことからコーヒーの成分であるカフェインにはリラックス効果があることが証明されました。
63%もストレスが減少するってすごいですよね。
コーヒーを飲むと「なぜか落ち着く」。その理由もこの研究結果が実証しています。
まとめ
授乳中はコーヒーを我慢していた私。
コーヒーの正しい知識と、授乳中に飲んでいいとされる量を知ることで、安心して好きなコーヒーを飲むことができるようになりました。
慌ただしい育児のあいまにも、コーヒーでリラックスしながら一歩一歩すすんでいきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!